ブラック企業に就職してしまったと悩んでいる人、うちの会社はもしかしたらブラック企業かも?と感じている人は少なくないかも知れません。特に初めての就職先であると比較対象もなく、自分がブラック企業にいるのかさえ分からないまま毎日クタクタになっている人もいるのではないでしょうか。
会社は1日の多くの時間を過ごす場所であり、ひいては人生の多くの時間を過ごす場所です。そうであるのなら、厳しいながらも、やりがいのある自分を成長させてくれる環境下で働くことが人生の質を高めてくれるはずです
この記事でわかること
私は外資系企業の人事部門で責任者として勤務をしています。仕事がら、応募者の職務経歴書を拝見し、また採用面接を行う機会が多くあります。その過程を通じて、キャリアの構築がうまく行っていない人に出会うことが少なくありません。近くにメンターがいてアドバイスを受けていれば、きっとこんな選択はしなかっただろうなと思うことも多々あります。そこで、30代でキャリアについて悩んでいる人の羅針盤となるようこの記事を書きました。少しでもお役に立てれば幸いです。
ブラック企業とは何か?
厚生労働省は明確な定義を出しているわけではありませんが、一般的には下記のような会社をブラック企業といいます。
ブラック企業の特徴
- 法令順守意識が低い
- 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す
- 賃金や残業の不払い、ハラスメントが横行している
- 従業員を酷使し、使い捨て、過度な選別を行い、自主退職に追い込むあるいは退職を拒否して辞めさせない
求人票からブラック企業を見分ける
では、ブラック企業はどのように見分ければよいのでしょうか?
まずは、応募する際の求人票から判断する方法があります。ブラック企業の求人票は下記のような特徴を持っています。
ブラック企業の求人票
- 業務内容を具体的に説明していない
- 感動・成長・夢売っているなどという抽象的な言葉が多い
- 若手でも活躍できる、成果主義という言葉が強調されている
- 給料が非常に高い
- 社員旅行など業務以外の写真を大々的に掲載している
- 常に募集している
夢や希望を持って応募をすることも大切ですが、より重要なことは現実を把握することです。ブラック企業には若年層が多いのは、まだ社会経験が少ないため、このような謳い文句惑わされるためだと推測できます。
面接からブラック企業を見分ける
面接では比較的ブラック企業は見分けやすいと思います。ただ、体育会系で育って来た人やブラック傾向にある業界で勤務して来た人は、ブラック企業を受け入れてしまう危険性があります。社会的な責任がある「企業」の面接受けていること、会社と応募者は対等な立場であることを念頭に置いて、面接では下記に注意をはらってください。
ブラック企業の面接
- 理不尽な精神論を語る
- 具体的な業務内容の説明がない
- スキルや経験の質問や確認がない
- 面接官の態度が横柄
- 社員間(面接官)の言動に違和感がある
- 有休の取得や残業時間の質問に対して嫌悪感を示す
- 簡単に採用通知が来る
かくれブラック企業
求人票や面接が上記には当てはまらなくても、実態がブラックという会社も存在します。
例えば、大企業や有名企業にもブラック企業は存在します。誰もが知っているような有名企業でも、過労死やパワハラによる自殺が発生していることはニュースなどで聞いたことがあると思います。
入社難易度が高く、給与水準も高いある有名企業のマーケティング担当者の理想の職場は、議論を尽くして最高のアイデアが出て、朝5時に会社の机で突っ伏して眠っていることだそうです。
ブラックさよりその会社にいるプライドが優先する、給与の高さが優先する、キャリアアップの可能性が高いことが優先するなどの理由はあると思いますが、自分がそれに対応できるかはよく考えてみる必要があります。
ブラック企業で頑張って働いている人とは
例えブラック企業であっても、働き続けている人が存在することも事実です。それは下記のパターンが考えられます。
- 自分の価値観と会社の価値観が合致している
- ブラック企業から抜け出す方法がわからない
その人の価値観と会社の価値観がうまく合致している
働くうえで、会社と自分の価値観が一致していることは非常に重要です。これは業界の選択にも言えることで、製造業、商社、飲食業など業界によって全く異なるカラーを持っているので、自己分析とともに会社・業界を知ることは非常に重要です。例えブラック企業ではなくても、ここが一致していないと働いていても辛く、その人に取ってはグレー企業となり兼ねません。
ブラック企業から抜け出す方法がわからない
ブラック企業から抜け出せない理由としては下記が考えられます。感覚がマヒする前に進退を決定することを強くお勧めします。
- 退職を拒否されて辞めることがなかなかできない。会社が怖くて退職を言い出せない。
- 辞めたあと次の就職先が見つかるか不安で辞める決心がつかない
ブラック企業からの転職
退職を拒否されて辞めることがなかなかできない。会社が怖くて退職を言い出せない。こういう場合は退職代行サービスを方法があります。
退職代行とは、本人に代わって会社と交渉をして退職を確定させるサービスです。労働組合、民間企業、弁護士などが行っており、費用はおおむね25,000円~50,000円程度です。
ただ、非弁行為といって弁護士にしか許されていない業務があります。未払いの給与・残業代の請求やパワハラによる損害賠償請求、残有給の取得申請などが必要な場合、費用は高めになりますが弁護士による退職代行を依頼してください。もし、費用的に弁護士依頼することが困難な場合は労働組合に依頼すれば、団体交渉権を行使して交渉は行ってくれます。
ブラック企業で悩んでいる人、退職代行に興味のある人は下記退職代行サービスを参考にしてください。
おすすめ退職代行サービス6選
退職代行 ガーディアン
- 運営元:労働組合法人
- 連絡方法:LINE、メール、電話 24時間365日対応
- 特徴:相談の翌日から出社の必要なし
- 請求交渉はできない(未払残業代、慰謝料、退職金など金銭交渉)
退職110番
- 運営元:弁護士法人
- 連絡方法:メール
- 特徴:相談の翌日から出社の必要なし
- 請求交渉ができる(未払残業代、慰謝料、退職金など金銭交渉)
- 費用:43,800円 請求交渉は別費用
弁護士法人みやび
- 運営元:弁護士法人
- 連絡方法:LINE、メール(24時間365日対応)
- 特徴:相談の翌日から出社の必要なし
- 請求交渉ができる(未払残業代、慰謝料、退職金など金銭交渉)
- 費用:55,000円 請求交渉は別費用(回収額の20%)
男の退職代行
- 運営元:民間企業(労働組合が業務実施)
- 連絡方法:LINE、メール、電話 24時間365日対応
- 特徴 : 男性に特化した退職代行サービス
- 日本退職代行協会(JRAA)の特級認定を受けている
- 相談の翌日から出社の必要なし
- 転職サポートがある
- 請求交渉はできない(未払残業代、慰謝料、退職金など金銭交渉)
- 費用:26,800円(正社員、契約社員、派遣社員)追加費用はなし / 19,800円(パート、アルバイト)追加費用はなし
わたしNEXT
- 運営元:民間企業(労働組合が業務実施)
- 連絡方法:LINE、メール、電話 24時間365日対応
- 特徴 : 女性に特化した退職代行(ただし男性の相談も可能)
- 日本退職代行協会(JRAA)の特級認定を受けている
- 相談の翌日から出社の必要なし
- 転職サポートがある
- 請求交渉はできない(未払残業代、慰謝料、退職金など金銭交渉)
- 費用:29,800円 (正社員、契約社員、派遣社員)追加費用はなし / 19,800円(パート、アルバイト)追加費用はなし
辞めるんです
- 運営元:民間企業(弁護士監修)
- 連絡方法:LINE、メール、電話 24時間365日対応
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- 相談の翌日から出社の必要なし
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- 完全成果報酬(費用の後払い可能)
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- 費用:27,000円 追加費用はなし
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