30代転職どこにも受からない、落ちまくるのはなぜか?その対処法は?

転職活動をしているが、受からない、落ちまくって辛い思いをしている人もいるのではないでしょうか?しかし、その一方で、数社から内定をもらっている人がいることも事実です。この違いはなんでしょうか? どうすれば内定をもらうことができるのでしょうか?

【この記事でわかること】
この記事では、書類選考・面接が通過しない原因とその対処法を解説しています。30代の転職は今後のキャリアを大きく左右する重要な時期です。転職活動がうまく行かず悩んでいる人はこの記事を参考にしてみて下さい。

書類選考・面接を合格するコツを解説します。

【この記事を書いた人】

私は外資系企業の人事部門で責任者として勤務をしています。自身も日系・外資系の両社で幾度かの転職を経験しており、転職者としての視点、採用者としての視点の両者から転職を捉えることが出来ます。転職は採用されることがスタートであり、新天地で満足して働いているこがゴールです。それまでの活動はそこに至るまでの過程でしかありません。焦らず、不安になることなく冷静に対応して行けば、必ず内定を取ることが出来ます。

目次

転職時の3つの関門

転職するときには下記3つの関門をクリアする必要があります。

  1. 書類選考
  2. 面接
  3. 適性検査

1.書類選考が受からない

落ちる人数が最も多いのが書類選考です。効率的な採用のため、企業は条件を満たす人だけを面接に進めます。そのふるいが書類選考で、下記4つの項目を主に確認しています。

書類選考には時間をかけません。スキルや経歴をざっとみます。

書類選考チェック項目

  1. 保有するスキルや経験
  2. 過去の経験職種や業界
  3. 学歴、学部、年齢
  4. 転職回数、転職理由

採用者は書類選考に多くの時間はかけません。求人スペックに合致しているかをざっと5分~10分程度見て判断します。また、職務経歴書が中心で履歴書を見る事ほとんどありません。

自己PRは、経験やスキルの少ない新卒か第二新卒以外で重視することはありません。
経験者採用は即戦力が原則なので、何をやって来たのか、何ができるのかが重視されます。採用者が興味を持つような魅力的な自己PRが書けるのであれば別ですが、下手な自己PRだとヤブヘビになる事もあります。

履歴書よりも職務経歴書が重要。自己PRは不要。

書類選考合格のポイント

書類選考を通過するためには、下記3点を行う必要があります。

書類選考の合格ポイント

  1. 自分の経験とスキルを整理する
  2. 応募先企業が求める要件を理解する
  3. 職務経歴書は1つを使いまわすのではなく、応募先企業ごとに工夫する
1. 自分の経験とスキルを整理する

自分は何をして来たのか、今後どんなことに挑戦したいのか、転職先でどんな貢献ができるのかということを自分の中で整理してください。これは書類選考だけではなく、面接の時にも役に立ち、何より転職後にスムーズに活躍できる可能性が高くなります。

2. 応募先企業が求める要件を理解する

応募先企業の情報を得るためには、求人票やホームページをよく読んで、企業研究をすることが基本です。とは言え、企業が本当に求める候補者像を、すべて求人票に記載することは不可能です。また、ライバルとなる他の候補者の状況を把握することも困難です。
これらの情報は、採用企業が求人を依頼している転職エージェントであれば、内容を把握しているはずです。効果的かつ効率的なな転職活動のためには、転職エージェントを利用することは有効な選択肢の一つです。

3. 職務経歴書は1つを使いまわすのではなく、応募先企業ごとに工夫する

これは手間を惜しまなければできることです。自身の経験やスキルの中で、採用企業が求めるものをハイライトします。その過程を通じて、自分に合致する応募条件が明確になり、また効果的な面接対策も立てる事ができます。

書類選考が通過せずに悩んでいる人は下記の記事を参考にしてください。新たな発見があると思います。

面接が受からない

面接が受からない理由は多種多様で一概には言えませんが、多くの場合は最初の面接と最終面接が勝負どころです。

1.1次面接が受からず先に進めない状態が続いている
2. 最終面接まで進んでも内定がもらえない

なぜ1次面接が受からないのか?

一次面接が通過しない4つの原因

  1. 面接で詳細を聞いてみると経験やスキルが合致していない
  2. 面接時の受け答えがよくない
  3. 転職理由に納得性がない
  4. 面接時の対応が会社のカラーに合わない

面接は自分をプレゼンして価値を認めてもらう場です。
同時にあなたも会社を見極める場でもあります。

1.面接で詳細を聞いてみると経験やスキルが合致していない

職務経歴書の記載されている内容を深掘りし、その再現性を確認するのが面接です。よく話を聞いてみると、採用企業が求めているものを満たしていないということが少なからずあります。

2.面接時の受け答えがよくない

面接は割り当てられた時間内で、採用者と候補者がお互いを判断する場です。時間内で最高のパフォーマンスを出さないと面接は通過はできません。面接スキルが必要ですが、まずは下記を注意するだけでも印象はかなりよくなります。

面接官の話をよく聞く
自分の答えを考えながら聞くのではなく、聞くときには集中して聞きます。その態度は好印象を与えるとともに、集中して聞いた方がポイントが外さない回答をすることができます。ピント外れの回答をする候補者は、不採用になる可能性が高くなります。

結論から先に、かつ具体的・論理的に説明をする
結局何を言いたいのかわからない。回答が曖昧でどんな成果を出して来たのかわからない。入社後の活躍がイメージできない。このような場合はまず不採用となります。少なくとも、職務経歴書に記載した内容は、具体例を示して説明できるようにして置く必要があります。

面接では緊張してうまく話せないといこともあると思います。そのような人は、職務経歴書に必要なことをメモして置いて、職務経歴書を手元に置いて説明してください。職務経歴書を見ながら面接を受けることはダメだと思っている人もいるようですが、新卒採用ならともかく、経験者採用ではそんなことはありません。採用者側が知りたいのは、入社後の活躍です。伸びしろです。面接でそれが証明できれば問題はありません。

模擬面接を行うことも対策の一つです。ただ、緊張感を持った状況で模擬面接を実施することをお勧めします。個人でそのような場を設けることができない場合は、転職エージェントを利用すれば模擬面接も実施してくれます。また、応募先企業の想定質問に基づいた模擬面接も実施が可能です。

3.転職理由に納得性がない

 転職理由は必ず聞かれます。予めよく考えて丁寧に回答する必要があります。例えば、「上司がワンマンで我慢できず、喧嘩をして辞表を出しました」という回答は、それが事実であっとしてもよくないことはわかると思います。
このような場合は「組織に柔軟性がなく、若手が発言する機会がほとんどありませんでした。新しいアイデアによる、会社への貢献と自身の成長を可能にする場を求めて転職を決意しました」などとした方がベターです。

前(現)職の不平不満を言わない

転職が初めての人にありがちなのが、前(現)職の不平不満をいうことです。前(現)職のネガティブなことは決して言わずに、すべてポジティブな表現に変えてください。前(現)職の不平不満をいうことは、後ろ向きの転職、逃げの転職と判断されて不採用になります。

4.面接時の対応が会社のカラーに合わない

採用側だけではなく、候補者も、実際に会社に行ってみると自分とは合わないと感じることもあると思います。穏やかな社風の会社にアグレッシブな人は合わないし、伝統的な日本企業に自由闊達な企業で育って来た人は合わないでしょう。会社のカラーに合うかどうかは、入社後の満足度にも大きく影響するので、ここはお互いよく見極める必要があります。

適性検査で落ちる

適性検査は、最初に行う企業、最後に行う企業に分かれます。

最初に行う企業はいわゆる足切りをしています。一定レベルに満たない候補者をここで選別します。この場合は試験対策をして適性検査をクリアする必要があります。

最後に行う企業は、性格検査を重視している傾向にあります。検査の結果が芳しくない場合は不採用となることもありますが、多くの場合は参考にする程度なのでさほど重要視する必要はありません。

最終面接が受からない

最終面接まで進んだということは、採用の土俵に乗ったということです。この段階で不採用になるのは、下記2点が考えられます。

1.ライバルとの比較によって不採用になった
2.採用企業が求める人材集まらなかったので、全員を不採用とし改めて募集を開始する

いずれの場合も、書類選考・面接は順調に進んだということなので、方向性は間違えてはいません。
ライバルの方が強かったあるいは選考基準が厳しく妥協がなかったということです。
採用は水ものと言われるように最終結果が二転三転することもあります。気を取り直して別の会社にチャレンジしましょう。

採用されるためにはどうすればよいのか?

転職活動がスムーズに進んでいない場合は、まずは自分のキャリアについて見直してみましょう。転職活動がうまくいっていないということは、採用企業が求めるものとあなたの経験やスキルが合致していないということです。あなたがこれまでに得てきたスキルや経験と今後のキャリアを考えて、正しい努力で正しい方向に進む必要があります。

転職活動がうまくいかない人は、次のStepに沿って転職活動を行ってみてください。

STEP
応募先企業について調べる

応募先企業について調べてください。製品、ビジネス、歴史などできるだけ詳細に調べてください。
これは、面接時に有利になるだけではなく、あなたが本当に希望する会社か、あなたに取っていい会社かなども同時に把握することができます。

STEP
応募先企業が候補者に何を求めているかを理解する

応募先企業がどんな候補者を求めているかを、できる限り把握してください。それが、あなたのスキルや経験などに合致していなければ、適切な応募先ではありません。

STEP
職務経歴書を作成する

応募先企業と今回の求人の要求事項が理解できたら、その要求に応えるような職務経歴書を作成します。求めているスキルや経験を詳細に書き、そうでない箇所はシンプルに書くなどメリハリのある職務経歴書を作成します。
面接官は書類選考に時間をかけません。一読で理解できるものにしてください。書類選考が通過しなければ一歩も先に進めないので、時間をかけて丁寧に作成してください。

STEP
面接対策をする

あなたの経験やスキルの体系的に整理してください。職務経歴書に書かれていることは、何をどれだけ聞かれても回答できるように準備してください。
会社と候補者への要求事項については、Step1・Step2の段階で把握しているので、面接ではそれに即してあなたの経験とスキルをベースに入社後の活躍をアピールします。

Step1-4を一人で行うことが難しい人も多くいるかも知れません。その場合は、転職エージェントに相談することをお勧めします。完全無料で、職務経歴書の書き方や面接の指導を受けることができ、さらに非公開求人も紹介してもらえるので利用する価値は十分にあります。

転職エージエントに興味がある人は下記の記事を参考にしてください。

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この記事を書いた人

【プロフィール】
外資系企業で人事の責任者をしています。このブログは【転職とキャリアのワンストップサイト】として、転職者・採用者の両視点から情報発信をしています。転職やキャリアについて興味のある人は、是非記事を見て行ってください。

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