外資系企業に転職した、あるいは会社が外資に買収されて英語が必要になったができない、英語無理と感じている人は少なからずいるのではないでしょうか。でも心配はいりません。対処方法があります。
外資系企業で働き始めたけど、英語ムリ、つらい!
心配いらないよ。対処法を知ればやっていける!
この記事は、外資系企業で英語を使わざる得ない状況で苦労している人のために書かれています。今のつらさを軽減したい人、状況を改善したい人はぜひ記事を参考にしてください。
私は外資系企業の人事部門で責任者として勤務をしています。元々は日本企業に勤務をしていたので、初めて外資系企業へ転職をしたときはかなり英語に苦労しました。
直属上司は外国人、海外とのミーティングは日常茶飯事、海外出張も年に数回はあるという状況がいきなり来ました。初めての英語のミーティングや英語プレゼンのときは、口から心臓が出そうなほど緊張しました。でも今は全く平気です。私の経験が少しでもお役に立てれば幸いです。
この記事でわかること
- 外資系企業で必要な英語力とは
- 英語を話すときのコツ
- 英語ミーティングを乗り切る方法
外資系企業で必要な英語力とは
外資系企業で必要とされる英語力はTool(道具)としての英語力
通訳者や英語の先生などいわゆる英語屋さん・英語のプロを目指しているわけではありません。仕事を進めるうえで最低限支障がない英語力、コミュニケーションとしての英語力です。
日本語は問題なく使っていると思いますが、文法的に正しく使えているかと質問されると返答に困るのではないでしょうか?言語に関心のある人でなければ、母国語も道具として使っているのです。
外資系企業の英語力に必要な3つの道具
外資系英語力の3つの道具は
「論理」「イントネーション」「呼吸」
外資系英語力の3つの道具は、「論理」「イントネーション」「呼吸」
論理
英語は論理的な言語と言われるように、論理の流れが非常に重要です。話すとき、メールを書くときなども、まず結論があり、その後に結論の背景説明や補強する理由が続く構造になります。
これを日本語のように、状況説明が最初に長々と続き、最後に結論という流れで話しをすると、相手はイライラします。会話も同様に、聞かれたことに対して、まずYesまたはNoと回答して、Becauseと続くことが基本です。
また、日本語からの発想ではなくて、英語の発想で考える必要があります。
つまり、英語を話すときは日本語を介在させずに英語で考えます。
「うーん、難しいですねー」という表現は、日本人同士だとそのニュアンスは伝わりますね。でもこれを英語圏の人に言うと意味不明。難しいらできないのか?難しいけどできるのか?わからないということになります。
また、日本人がよく使いがちな “I agree with you, but….” も英語圏の人に取っては意味不明です。あなたの言うことには同意します。でも。。。。ということは論理破綻しています。
この場合は、”I understand what you mean but… “を言います。これだと、あなたの仰ることはよくわかります。しかし、と反論ができます。
イントネーション
イントネーションは発音より大事
英語は発音が多少悪くても通じますが、イントネーションが悪いと通じません。英語は音の強弱や抑揚で伝える言語です。日本語は英語と違ってイントネーション少ないので、英語を話すときはイントネーションを意識しないと通じないことが多くなります。
例えば、会議のために頑張って発言内容を英語でまとめても、イントネーションを意識せずに読む様なことをしてしまうと、全くわかってもらえず、頑張ったのに!とショックを受けることになります。
呼吸
通じないのは、息が足りていないことが原因であることが少なくありません。英語は、複式呼吸でたくさんの息を使って話す言語です。話していて聞き返されると、ドキっとして声が小さくなってしまうとがあるかも知れません。しかし、これこそが通じない原因です。英語を話すときは複式呼吸で息をたくさん使って話しましょう。これだけで通じやすくなります。聞き取れないのはそっちが悪いくらいの気持ちで。
日本人の英語力は全く期待されていない!?
外資系グローバル企業で働くと、海外との電話会議が頻繁にあります。英語がネィティブではなくても、子供の頃から英語に接して育って来たシンガポールやインドの人達の英語は、仕事を進めるうえでの支障は全くありません。
ノンネイティブの中でも、日本人の英語力はかなり引けを取ります。外資系企業には、本当に英語がよく出来る人もいることはいます。しかし、帰国子女などを除くと、ネィティブから見て遜色のない人は殆どいないと思って大丈夫です。
つまり、外資系企業で働く外国の人達は、日本人は英語ができないということを十分に理解しているということです。
英語圏の人であっても、それぞれの国が配慮なく母国語を使うと、このような事が起こります。日本人の英語は、元々期待されていないのですから、遠慮せずに堂々と話をしましょう。誰もがっかりはしません。
外資系企業で英語が無理、辛いと感じている人へ
自転車に乗れるようになりたい、泳げるようになりたいと思ったら、あなたならどうしますか?本を読んだりビデオを見たりして習得しようと思いますか?実際に自転車に乗り、プールに入らないと出来るようにはなりませんね。
英語も同じことです。ある程度の勉強はもちろん必要ですが、あとは場数を踏むことです。英語でのミーティングがあれば、積極的に参加して積極的に発言しましょう。
もし、あなたが人前で英語を話すことを恥ずかしいと感じているのであれば、それは甘えです。仕事で使う英語は、仕事を遂行するための道具です。道具を使うことに緊張する事はあるかも知れませんが、恥ずかしいと思うことはありません。間違えることやうまく話せなくても問題ではありませんが、理解すべきことは理解し、伝えるべきことは伝える努力が必要です。
英語のミーティングを乗り切る実践的方法
事前に英語のフレーズを覚えて実際にミーティングで使う
英語はフレーズを覚えて実際に使うと腹落ちし、使えるようになります。そうして覚えて使ったフレーズは、次回から口をついて出て来るようになります。何度も英語ミーティングに参加してこれを繰り返しているうちに、あなたの英語力はメキメキ上がります。あれ?いつの間にこんな事が言えるようになったんだろう?と実感する日が来ます。
フレーズを覚えて使う
相手の話しをじっくりと聞いてから発言をする
相手が発言をしているとき、英語だと咄嗟に反応できないので、頭の中で次に言うことを考えていることがあると思います。そうすると、考えたことは言えたとしても、ピント外れであったり、途中で質問をされると全く対応できなかったりという結果になります。
日本語であってもこれは同じで、相手の話しを聞かず次に自分が言うことばかり考えていてはうまくコミュニケーションが取れるはずはありません。まずは相手の話しをじっくりと聞いたうえで発言してみてください。思っているよりスムーズに会話が進みます。ぜひ一度トライしてください。
相手の話しをちゃんと聞くと応答がスムーズになる
決まり文句を幾つか覚えて置く
英語のミーティングですべてを理解できなくても、問題点といつまでに、何をすればよいかだけが理解できればなんとかなります。そのためには、幾つかの定型文を覚えておきましょう。
例えば、相手の言っていることがよくわからないとき、もう一度言ってください、ゆっくりと話してくださいではなく、もっと具体的に説明してもらえますかというフレーズ “ Could you put that in more specific terms?” と言えばグンと理解は深まります。またわかっていないこともバレません。
可能であれば、let me summarizeと言って箇条書き形式で会話をまとめてみる。違う場合は相手が訂正してくれます。
そんなことはとてもムリという場合は、確認のためにいま決めたことを後でメールでもらえますか?と言ってサマリーをメールでもらいましょう。会議の主催者は快く引き受けてくれます。
決まり文句で危機を乗り越える。
確認メールをもらえば心配なし。
まとめ
仕事で英語を使うときのポイント
- 仕事で使う英語は道具である。道具の中身は、論理、イントネーション、呼吸
- 日本人の英語は元々期待されていない。遠慮せずに堂々と。誰もがっかりはしません
- 相手の話しをじっくりと聞く。聞きながら次に話すことを頭で考えない。その方がスムーズにコミュニケーションができる
- 決まり文句をいくつか覚えておいて、困ったときにはそれを使う
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